ずかんミュージアム新潟 at 新潟県民会館

アート・展覧会

サバンナや森の動物たちから深海魚まで、さまざまな生き物について遊びながら学べる企画展『ZUKAN MUSEUM NIIGATA(ずかんミュージアム新潟)』。「小学館の図鑑NEOシリーズ」からピックアップした生き物たち27種類がデジタルで可視化され、鑑賞者はそれをスマホなどのカメラで記録に挑戦。見事記録に成功すると、生き物の名前や生態などのデータが蓄積されて行き、自分だけのオリジナル図鑑が作れるという仕組みになっている。

スマホやタブレットを手にいざ探検

生き物たちの出会いを、このイベントでは「探検」と表現。探検にはスマートフォンかタブレットが必要だ(500円で機器のレンタル有り)。まずは会場での案内に沿ってWi-Fi接続もしておこう。カメラでQR CODEを読み込むだけなので、簡単に出来る。ではいざ探検へ!

接続が終わると「ZUKAN MUSEUM」の画面が表示される

会場は環境別にディープシー、ワイルドフィールド、アンダーウォーター、ディープフォレストと4つのゾーンに分かれている。最初にチュートリアルとして、ガイドが探検方法を教えてくれるのでご安心を。
まずはスクリーンの前に立ち、生き物を見つけたらそっと近づいてみよう。ただし近づきすぎると逃げられるので注意。見付けたらスマホのカメラ機能をオンにして動物に向けてみよう。動物の近くにはてなマークが出るまでじっと待ち、撮影OKになると画面にカメラマークが表示されるので、タップして記録!という流れだ。

生き物を見つけたら、スマホやタブレットをかざして、じっくり観察しよう

そもそもずかんミュージアムとは、小学館の創立100周年を記念し、東京・銀座で体験型のデジタルミュージアムとして2021年7月から23年9月にかけて開催されていたもの。東京以外では初の開催となる。新潟会場ではクイズ機能が新たに追加されている。
どんな問題が出るかは、実際に体験してからのお楽しみ!スクリーンを注意深く見ていれば答えられる問題なので、分からない時は動物の様子をじっくり観察してみると良いだろう。
ゾーンごとに光の演出がされており、会場内を巡りながらスクリーンを見ているだけでも、楽しい時間が過ごせる。

4つのゾーンで生き物を探そう

会場内はそれぞれのゾーンに合わせて光の演出がされている

探検の最大時間はおよそ50分。スクリーンは朝・昼・夕・夜と時間ごとに刻々と風景が変化。その時々に合わせて登場する動物たちも変わっていくのが特徴だ。探検時間は二昼夜分設定されており、最初のトライで失敗しても次があるのでご安心を!
ディープフォレストゾーンは森林のゾーン。暖かい地域のうっそうとした森、寒い地域の針葉樹の森など、さまざまな環境の森に暮らす生き物を見ることが出来る。下のアリクイと思しき生き物、残念ながら何度挑戦しても記録ならず。トホホ…

スクリーンの手前にはクッションなどが置いてあり、ゆっくり座りながら観察も可能

下は記録に成功した生き物のひとつ。ジャイアントパンダ。パンダはやはりデジタルで見ても可愛い。ジャイアントパンダのスクリーンだけは、特別仕様で1日中パンダだけが登場する仕掛けになっており「時間が経つと消えてしまう」ということはないので、気になる生き物がいたらこちらは後回しにしても大丈夫だ。

コロンと横たわるパンダ。竹を囓るときの音がかなり激しくてビックリ!

生き物には爬虫類もいる。綺麗な淡いブルーで、これはぜひ図鑑に加えたいと思ったのだが、こちらも何度挑戦しても記録出来なかった。だが難しい生き物がいて何度も挑戦していると、より楽しみも増してきたし、新しい生き物がスクリーンに登場したとき「これはうまく記録出来るかな」というワクワク感も高まってきた。

なかなかシャッターチャンスが訪れない爬虫類くん。うまく記録出来ないときは、一度画面をリロードすると良いそうだ

ワイルドフィールドゾーンは、大地のゾーンだ。サバンナや草原、乾燥地帯に住む生き物たちが登場する。ここではゾウの親子、ライオンなどに出合うことが出来る。
朝昼晩と時間が流れるほか、天候も変わるのにビックリ。ゾウの親子がスクリーンに登場したときは、雨が降ってきた。

子どもたちに大人気だったゾウの親子

こちらも人気のライオン。夕方から夜にかけてのサバンナに登場した。大きなスクリーンを横切っていく様子は迫力たっぷりだ。

サバンナにライオンがいると聞いて、記録に向かった。しばらく待った甲斐があった

水中の生き物たちは、アンダーウォーターゾーン、ディープシーゾーンにいる。こちらは200m以上の深海に暮らす生き物を記録できるディープシーゾーンのダイオウイカ。ゆったりとスクリーンの海をたゆたっていくさまは、見ていて気持ち良かった。

ディープシーゾーンのダイオウイカ

探検の後は生き物を地球に返そう

あっという間に制限時間が過ぎて記録終了。最後は自分たちが記録した生き物を地球に返してあげようというコーナーだ。スマホやタブレットを白い台の上に置くと…生き物たちが光になって戻っていくという仕掛けになっている。
出口で「あなただけのいきもの図鑑が完成!」と書かれたカードがもらえる。そこに記載されたQRコードを読み込むと、記録した生き物が確認出来る(※閲覧可能期間は7日間)。7日以内に再来場すると続きから体験することも可能。コンプリートしたい人は、ぜひ1週間以内にもう一度訪れてみてほしい。

記録した生き物たちは、キラキラとした光になって地球へ帰っていった

ショップでは「小学館の図鑑NEOシリーズ」や、ぬいぐるみなどを販売。パンダやライオンなどだけでなく、ちょっと変わった爬虫類や魚たちなど、幅広い種類が置いてあった。

図鑑も充実しているショップは夏休みの自由研究の一助になるかも

20種類以上記録した人、もしくはSNSに投稿した人はオリジナルステッカーがもらえるよ!

ZUKAN MUSEUM NIIGATA ずかんミュージアム新潟
2024年7月27日(土)~9月29日(日)(※休館日なし)
新潟県民会館 3階ギャラリー
新潟県新潟市中央区一番堀通町3-13 TEL:025-228-4481
休館日:なし
午前9時30〜午後6時(土日休)/午前9時30〜午後5時(7/29〜8/23)/午後1時〜午後5時(8/26以降)
観覧料:一般2,000円(土日休)、1,800円(平日)/子ども・3歳〜中学生1,000円(土日休)/800円(平日)
※チケットは事前購入、会場での販売なし
※探検にはスマートフォン、タブレット必要(500円で貸し出しあり)

和田明子 Akiko Wada

リバティデザインスタジオスタッフ/かわいいもの探求家。 新潟日報「おとなプラス」、県観光協会のサイト、旅行情報サイトなどさまざまな媒体にライターとして寄稿し...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧