出張放浪記 その1 さよなら、石原裕次郎記念館 の巻
月刊マイスキップ 2017年11月号 vol.202より転載
2017年7月、北海道の富良野へ出張した際、小樽の石原裕次郎記念館へ寄った。8月いっぱいで閉鎖されると聞いたからだ。大したファンでもない僕が、熱烈なファンなのに行くことが出来ないという方たちを差し置いて、出張のついでに立ち寄るというのは申し訳ない気もするが、得てして人生とはそんなものだ。
実は僕の名前(竜哉)の由来は裕ちゃんと(一方的な)関係がある。以前、命名の由来を尋ねたとき、辰年生まれということもあるが、(僕の両親)二人とも当時裕ちゃんの大ファンで、彼の俳優デビュー作「太陽の季節」から主人公の名前を頂戴した、とのたまったのだ。えっ⁉ちょっと待って、あの主人公は恋人を別の男に金で売ったり、妊娠させたあげく中絶手術の失敗で死なせたりするロクデナシじゃないか。愛息がそんな男になっても良いのかい?しかも演じていたのは裕ちゃんではなく、長門裕之だし。全くやれやれだ。

肝心の記念館だが、館内には映画やテレビの資料はもちろん、彼が生前大切にしていた貴重な愛車、ジャケットや靴などの膨大なワードローブ、自宅の室内を再現したコーナーなどがあり、個人の資料館にしてはかなりの規模だ。それだけに維持が大変だったのだろう。残念ながら8月31日をもって閉館となった。
それにしても映画を心から愛し、新作を作りたがっていた裕ちゃんが、テレビの世界で長く活躍したというのはなんとも皮肉な話。晩年には倉本聰さんの脚本で映画を撮るという構想もあったそうだが、それも実ることはなかった。

うなものは催涙弾発射銃だとか
僕にとって裕ちゃんといえば、なんと言っても「太陽にほえろ!」のボスであり、西部警察などどうでも良いのだが、館内で写真撮影が可能な展示がそれだけということで、撮影用に改造されたフェアレディZやスカイラインRSなどの写真をいそいそと撮ってきたのはいうまでもな。







